防音室に向かない接着剤工法

 最近、フェルト材を納品したピアノ教室(木造住宅に併設)から、生徒や自分自身が防音室で練習をしていると頭痛や目がチカチカするという症状に悩まされているという相談がありました。

 この現場の依頼者は、私の提案を断って、施工業者が提案した石膏ボードを柔軟性接着剤で張り合わせる工法と珪藻土仕上げを採用しました。

 その結果、遮音効果以前に、防音室を使い始めてまもなく、上記のような不快な症状になり始めたということです。

 接着剤は、あるメーカー・施工業者が売り出しているもので、石膏ボードに接着剤を塗布して貼り合わせる工法です。
 ホルムアルデヒドは含まれていないということですが、その他の化学物質が室内に放出され、密封された空間において高濃度化したと思われます。
 しかも、珪藻土は化学物質などを吸着するようですが、室温が上がると室内に吸着した物質を放出することから、結果として化学物質が室内から抜けていくのを妨げることになったようです。

 しかも、ボードの隙間やコンセントの隙間から化学物質は出てきますし、珪藻土は化学物質を封じ込めることはできません。吸着しきれない分は室内に放出されます。

 私が担当する防音室では、接着剤のリスクを考慮して、大半を釘打ちや、揮発性の少ないコーキング材で施工します。

 上記のケースは、多量の接着剤と珪藻土の性質が重なったため、症状が早く現われたのかもしれません。とくに防音室では気密性が高いので、接着剤の使用には注意が必要です。
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Commented by とんかつ at 2013-05-16 09:24 x
目がちかちかですか~
最悪ですね。

その後、この相談者様はどうされたのですか?
Commented by neo-diy at 2013-05-16 11:20
連絡が途絶えました・・・・・
たぶん、私の提案を採用しなかったのに、再度相談してきたのですが、さすがに自分の愚かさに恥ずかしくなったのか、私にコンサルティング費用を出すのが惜しくなったのか?

いずれにせよ、問題の原因と、化学物質を吸着してしまった珪藻土は撤去するしかないでしょう。
by neo-diy | 2013-05-14 08:25 | 住まいの防音 | Comments(2)

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