12年間の自営業を振り返る

最初は、ただ世の中の需要を体感しながら仕事の体制を準備することに費やし、ある程度、準備ができた段階で自分さえ生活できればいいという程度の利益だけで商いをしました。

そのうち専属施工チームや取引先の準備ができ、こんどは全体の利益を確保しながらバランスを取ることに腐心しました。
同時に費用対効果の高い設計・工法を追求し続け、一方で自分の分譲マンションを実験台にして効果と経年変化の考察を続けました。

先輩建築士からは、まるで鬼のような研究だと驚かれ、自分の切り開いた道は大事にしたほうがいいと激励を受け、ここまでやってきました。

もちろん、想定外の壁に当たりながら、出来る限りのことをしましたが、心残りの案件も記憶に強く残っています。
むしろ課題が残された案件ほど記憶に残り、それをクリアするためのマニュアル補正や独自の工法、製品選定・組合せを追及してきました。

自営業でこれだけ実績を上げたのだから、提携先ができれば、もっと研究もレベルアップできると希望を持っていました。
デフレの中、取引先は初心を忘れ、誰もが食べることに汲々としているような感じになり、他業者は人様の技術を模倣し、業界全体としては、私がこの道に入った21年前と大差ありません。

12年というスパンでさえ、いくつかの課題をクリアするのが限界で、あとは自分の身の丈ほどの案件に集中したいと思うようになりました。
所詮、自営業には限界があり、家庭の事情も自分の時間を奪い、そろそろ仕事のメニューも、絞り込んだほうが良いと考えています。

昨日の記事で書いた外注先は、私に比べて利益には貪欲で、なんでも飯のタネになると食いつきます。この精神はある意味見習うべきですが、私の美学には合いません(笑)。
それにもうこれ以上リスクのあることにチャレンジするのも厳しいと思います。
*政権の不手際で、将来の年金でさえ危うい世の中です。

私は地道な商いを基本としたいという考えです。発明品はありませんが、特許的な設計仕様をいくつか持っています。
特許は公表すると類似品が溢れ、関連製品の高騰を招くだけです。必ず心無い業者の餌食になります。だから、私はのれん分け出来る信頼できる提携先を求めています。
なかなか見つかりません。

先日の件を契機に、世の中の偽装的な製品・工法、誇大広告をターゲットに警鐘を鳴らすコンテンツを必ず作りたいと思いました。
急ぎの案件の目途が付いたら、取り組みます。これは商いとは別の話です。心情とか信念というか、一人の人間として許せないものは許せない、ただそれだけのことです。

今年の夏休み、休み明けは無料相談の問合せが増えました。物価は上がっても世の中デフレだと思いますが、心の中までデフレになってはだめだ。良いものには時間とそれなりのコストがかかる。

厳しい状況ですが、良いものを追及し、現実的な提案を再度練りたいと思います。

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by neo-diy | 2016-08-29 08:13 | 仕事の回想・自分史 | Comments(0)

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