素朴な仕様と実践的防音設計

今日の相談はRC造戸建住宅ですが、最近の大半は木造の案件です。

木造とコンクリート構造の違いは、音の響きと伝わり方、それに遮音性能です。
木造は遮音性が低く、構造的な強度はRC造に劣りますが、それはあくまで普通の木造住宅仕様で建築した場合の話です。

木材はコンクリートに比べて音響を適度に抑える効果があり、適度に音を吸収しながら響かせる特長があります。これが楽器の防音室に適しているのです。
*とくにピアノ音楽室には最適です。

私がこのことを実感したのは、東京に住む従姉の自宅に併設したピアノ教室です。このときに、普通のグランドピアノの音は距離によって減衰することを体感しました。
要するに隣家との距離がある程度あれば、過度な防音対策は不要なのです。

それを知らないで、金太郎飴のような防音構造を厚さ18センチから20センチのボックス型で構築する業者は愚かです。過重量になるので耐久性にも問題が出ます。木造の特長をころしているのです。

先日、新築木造住宅の防音室の相談を受けまして、新築業者に要望したのは、床下補強、複層ガラス構造の窓の共振軽減、天井空洞部の吸音材の充てんだけです。
これだけ新築時にやっておいてもらえば、あとは竣工したあとで防音構造をそのうえに構築できます。

木造は下地構造などを備えておけば自由度が高く、音響・防音設計の提案次第で適切な音楽室が出来ます。あとは家具などの配置で音響を調整できます。
非常に素朴な仕様ですが、リスクを回避するとともに耐久性を高める工夫です。

実体験によって古い設計マニュアルを補正しながら、職人が適正に施工できるように配慮するのが、私流です。
*参考:木造と防音のせかい

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by neo-diy | 2017-02-25 07:43 | 住まいの防音 | Comments(0)

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