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仕事の想い出

よく仕事ができるのを誤解して「PCが出来る、ソフトが使える」ことと混同して熱く語る人が居ますが、それは間違っています。

たとえば、報告書や解説書の文章を書くのにPCソフトは大変便利ですが、これは国語力とは余り関係ないです。
その典型が手書きの手紙です。

ただし、役所やクライアントに提出するための報告書はPCで清書します。速報はメールで知らせます。

会社勤め時代に、PCが得意な後輩が居て、PCが出来ない先輩の陰口をさかなにして居酒屋で同僚と飲んでいました。当初は社長に便利がられて重宝されていましたが。
ある都市再生機構の案件で、大変な失敗をして一挙に信用をなくし、評価が大幅に低下しました。

PCで多量に作成した報告書の分析に大きな欠陥があり、全部やり直しになったのです。
結局私が先輩であることもあり、社長に頼まれてURの本部で人質状態になり、本部課長に対面で約束させられ「今度、答えを出せなかったら、御社には発注できない。」と最後通告を出されてしまいました。

自分の中では、何かが間違っているという確信があり、丸一日、自分の手作業で多量な資料のサンプル分析をしました。(全部をチェックすることは無理なので、典型的な箇所だけ抜き出した)
そして大きなミスを突き止めました。それを持って社内で打合せをして、作業方針と分担を社長に提示できました。そのときの安堵した社長の顔は今でも覚えています。
*ミスした後輩に向けて、社長が「おまえはPCが苦手な人の気持ちが分からないだろう。仕事は手書きでも答えを出せれば構わないんだ。」と厳しくたしなめました。

要するに、PCはあくまで道具であり、物事の本質は道具で語るものじゃない。中身である。

後日談ですが、この案件が無事完了した後、本部の課長に労いの言葉をいただき、ちょっとした質問でも私にダイレクトに問合せがあり、誰が担当者だったのか分からないくらい信頼を得ました。

PC作業は前提条件や分析方法を間違えると、もう後戻りできないくらい無駄が発生します。
ですから、私は自分の担当案件は手書きの作業とPCデータの両方を突き合わせて、修正できるように作業経過を残しています。

PCで綺麗な資料を作ることが目的ではない。PCはあくまでツールである。

by neo-diy | 2018-12-29 14:06 | 仕事の回想・自分史 | Comments(0)

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