2018年 04月 08日 ( 1 )   

心残りの担当現場   

独立開業して数多くの現場を経験してきましたが、草創期は出来る限り多くの案件をこなそうと提携先と一緒に手分けしました。

しかし、自分が直接現場を細かくチェックできなかった3件のマンション現場で問題が起こりました。
一つは欠陥マンションです。
地下駐車場の躯体むき出しの表面には無数の細かいクラックが補修されており、かなりコンクリート躯体のコンディションが良くないなと感じました。

天井の内装を解体した時点で2筋の目だったクラックや躯体に埋め込まれた木片があり、もう工事を中止できるような段階でなく、予定通りの防音施工を行いましたが、重量音を軽減できずに依頼者もちょっと意外な体感をされました。
結局、欠陥マンションかもしれないと説明し、自分の設計費用をお返ししました。

また別の2件のマンション現場では取引先から支給された防振材が効果がなく、提携先のリフォーム業者が間違った施工をしたことが営業担当の撮影記録などで、完了後に分かり、どうにもならない状況でした。
*結局この2件の現場は提携先が存続する限り、保証するように伝えました。しかし、担当者がリストラされたため、提携を解除しました。

契約上の規定で、私が手出しできない現場なので、私の手を離れたため、もうどうにもならない。私の業者を見る目がなかったと言われれば仕方ないのですが、苦い記憶です。これは現在の専属施工チームと提携する前の話です。

このほか、依頼者から提供された図面と現況が異なり施工に大きな支障が出るなどマンション現場を担当する機会を大きく減らしました。
自分の手の届かない理由は対処できないので無理なんです。

しかも、マンション案件はキャンセル率も高く、ただ働きをさせられる件が多くて、経費倒れを招きました。そこで、現在のような木造案件を重点的に行うようになりました。

木造でも1件、音響上の不出来があり、これ以降、石膏ボードを壁面に使用する設計仕様を全面的に見直し、現在のような木材重視型の仕様に切り替えました。

心残りの案件は、現在の私に多大な教訓と技術革新をもたらしましたが、依頼者の事を考えると、心にとげが刺さったままであることには変わりないです。

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by neo-diy | 2018-04-08 08:27 | 仕事の回想・自分史 | Comments(0)